[iPhone] 数字で見るApp Store

AppStatsではApp Storeからアプリの情報を収集してランキングを作成しています。その際に収集したデータをいくつか集計してみたので紹介します。大雑把ではありますがApp Storeの現状が伺えるのではと思います。

集計したデータについて

  • アメリカと日本のiTunesストアで購入できるiOS用のアプリの情報を収集
  • 収集したそれぞれのアプリデータをもとに、日、米、英、独、仏、加の
    各国iTunesストアにてレーティング数とレビュー数の情報を収集
  • 収集した集計対象のアプリ数は469,993

集計項目

  1. アプリの価格帯の割合
  2. iPhone/iPad/Universalアプリの割合
  3. レーティング数、レビュー数の割合
  4. 対応しているiOSのバージョンの割合
  5. 対応言語数の割合
  6. ファイルサイズの割合
  7. カテゴリ別アプリ数の割合

注意
なおデータの収集には大体1ヶ月くらいの時間を要しているので、紹介する内容は現時点のApp Storeを正確には反映していません。あくまで概要を把握するためのものです。

1. アプリの価格帯の割合

早速集計結果を見て行きましょう。まずはアプリの価格からです。

4割が無料、8割が$1.99以下という結果になりました。最近ではアプリ内で課金を行うものも増えてきていますが、基本的には無料もしくはそれに準ずるような価格でアプリは販売されているようです。

ちなみにストア内で、一番高額なアプリはというと$1009.99で、日本円だと85000円になります。全部で19個のアプリがこの価格で販売されています。怪しいアプリが多い中例えば以下のようなアプリがあります。すごくニッチな分野のすごく詳しい情報とかということでしょうか。

QSFFStats

2. iPhone/iPad/Universalアプリの割合

iPadの対応状況が知りたいなという項目です。

15%がUniversal対応、11%がiPad専用アプリという結果になりました。iPad対応は大変な作業なわけですが、思ったよりユニバーサル対応が進んでるなという印象です。少し気になったのでiPad対応アプリに絞って価格帯の集計をしてみると以下のようになりました。

iPadアプリだとiPhoneアプリよりも$1-2ほど高い価格設定がされているようです。納得感のある形でアプリの単価を上げるための手段としてiPad対応があるのかなぁと予想しています。

3. レーティング数、レビュー数の割合

これが一番興味深い集計データではないでしょうか。アプリをリリースすると、どれだけ星やレビューを付けてもらえるんだという話です。早速結果を見てみましょう。

いかがでしょうか。厳しい現実がここにあります。実に6割ものアプリが1つもレビューがもらえていません。そして85%のアプリが10個以下のレビューしかもらえません。レーティングは少しマシですが、それでもやはり6割のアプリが1つも星を付けてもらえないようです。App Storeのレビューはヒドいと良く見かけますが、実はヒドいレビューを書かれるアプリにしても、フィードバックをもらえる比較的優秀なアプリなのかも知れませんね。また成功をおさめられるアプリが如何に少ないかという事もよくわかります。

ちなみにレビュー数とレーティング数のTOP3は以下になります。どちらも同じ顔ぶれですが中でもFacebookアプリの星の付けられっぷりはハンパ無いですね。得票数2700万とか一体どれだけダウンロードされてんですか。Angry Birdは有料でかつ無料のLite版があるなかでコレだけのフィードバックを集めているのも凄いです。

レビュー数

  1. Zombie Farm (548,842)
  2. Angry Birds (545,564)
  3. Facebook (319,309 )

レーティング数

  1. Facebook (2,714,507)
  2. Zombie Farm (963,401)
  3. Angry Birds (884,224)

4. 対応しているiOSのバージョンの割合

次はサポートしているiOSのバージョンの割合です。先日iOS 5がリリースされた中、2.x, 3.xをサポートしているアプリがとても多いですね。全体の7割以上が3.x以下のiOSをサポートしています。

個人的にはiOSに限って、古いバージョンのOSはバンバン切って行った方が良いのではないかと思っています。未だに古いiPod Touchあたりに気を使って3.x縛りでアプリを書かされているプログラマの事を思うと辛い気持ちになります。

5. 対応言語数の割合

次は趣向を変えて対応言語数の割合です。意外にも8割を超えるアプリが複数言語をサポートしていません。AppStoreの魅力は世界中の近代化されている広い範囲に対して、一気にアプリを配信できる点だと思うので、少しもったいない気もしますが、英語さえ対応していれば問題ないという事なのかもしれません。


ちなみに多言語対応があまり進んでいない中、「Käseberater」というチーズの図鑑アプリはなんと187もの言語に対応しています。(ちらっと見たところ、ローカライズされているのはタブバーだけでコンテンツは全部ドイツ語でした。。。すこし残念です。)

6. ファイルサイズの割合

長くなってだれてきましたが、次はアプリのファイルサイズです。85%以上のアプリが20MB以下という結果になっています。20MBを超えるとWIFI経由でしかアプリをダウンロードできず、ダウンロードされる機会が減ることを考えると妥当な結果になっているのでは無いでしょうか。

一方で家庭用ゲーム機並みの本格的なゲームタイトルは100MBを超えるものも次々に登場しています。容量だけで見るとNintendo DSあたりのタイトルと比べても見劣りしないアプリがそろい始めているようです。例によって最もファイルサイズの大きかったのは、「SuperBand: The Tour」というアプリで実に1022MBもあります。1GB超えてます。買う気にならなかったので未確認ですが、とあるバンドのビデオデータが収録されているようです。

7. カテゴリ別アプリ数の割合

最後にカテゴリ別の割合を見ていきます。まずは非ゲーム・ゲームの割合です。常時AppStoreのランキング上位はゲームで埋め尽くされているので、もっとゲームが多いのかと思っていましたが、全然そんな事はなく非ゲームアプリが8割を占めています。それでもランキング上位を埋め尽くし続けているのを見ると、思ったより若年層にiOSが普及しているという事かもしれません。

次に非ゲームアプリの内訳です。割と均等に分布している中、Entertainment, Education, LifeStyleが大きな割合を占めています。

続いてゲームアプリの内訳です。パズルゲームが一番多いのは少ないリソースでもアイデア次第で勝負できるからでしょうか。全体的に個人やそれに準ずる規模のチームが作成できるジャンルが大きな割合を占めているように思います。

以上、AppStoreから収集したデータの集計をいくつか紹介しました。レビュー数、レーティング数の集計は厳しい現実を雄弁に語っていると思います。まぁ一個もアプリ出してない僕が偉そうに言うのはあれなんですけど。

まとめ

  1. iOS用のアプリは4割が無料、8割が$1.99以下の価格設定
  2. 全体の15%がUniversalに対応。単価を上げれる?
  3. 全体の6割が1つもレビューや星をもらえない。一握りのヒットアプリがユーザを独占。
  4. 全体の7割以上がiOS 3.xを切り捨てていない。
  5. 全体の8割が複数言語に対応していない。意外な突破口にならないかしら。
  6. 85%が20MB以下のファイルサイズ。ダウンロード時にWIFIが不要。
  7. ゲームアプリの割合は全体の2割。

また新しい集計をした際には記事にしたいと思います。あとObjective-Cが難関ですけど、自分でもアプリ作りたいなという今日この頃です。

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